ドイツ移住までの歩き方

人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。

新制作の魔笛を観てきました。

みなさん、おはこんにちは。

昨日に引き続き本日は、Mozart作曲Zauberflöte(魔笛)を観劇した

感想を綴りたいと思う。

 

年齢層はさまざま

オペラハウスに入り、真っ先に感動したのは、ここはオペラハウスか?

といった雰囲気に驚いた。

だいたい日本でオペラを観る層というのは、ほぼほぼ決まっていて、

まず若いひととえば、音大に通っているクラシック音楽好きくらいでは

ないだろうか。。

やはり、本場は状況が全く違う。

お年寄りに限らず、下はかわいい子どもたちから、思春期まっさかりな

中高生、学生のグループ、30代のカップル、お年寄りまで

ほんとにさまざま。みな、思い思いのおしゃれをして、いまかいまかと

公演を待ちわびているようすに、ほっこりしてしまう。

 

規模感、音感ともにちょうどよい

昨日も述べた通り、オペラハウス自体そこまで大規模な劇場というわけでは

ないため、歌手の声やオーケストラの音も、こちらになんの隔たりもなく

ストレートに伝わってくる。よく大きなホールでありがちな、反響しすぎて

逆に全然聴こえないということもない。

 

ゲヴァントハウスオーケストラに感動した

今回、オケをつとめたのは、オペラハウスの向かいに本拠地を構える、

「ゲヴァントハウスオーケストラ」だ。

もう、素晴らしい!!の一言に尽きる。

弦楽器のあのくもりひとつない音色に、まろやかに包まれるようなオーボエ

底からすくいあげられそうなフルートなどなど、統一感がハンパない

このオーケストラには感動した。

初心忘るべからずではないが、あの心が震えた、「わあぁ~」という感覚は

大事にしたい。

 

ドイツ語話者には勝てない!

公演を通して思ったことそれは、やはり普段からドイツ語を話す人たちは

勝てないということ。とても当たり前のことだが、これは現地を訪れて

みなければ、身をもって感じることはできないのではないだろうか。

発せられるセリフの1つ1つや、アリアにしてもそう、しっかり言葉が

聴こえるのだ。この感覚は、これまで味わったことがなかった。

そして、わたしがこれまで生半可に音大でドイツ語やイタリア語の歌曲や

アリアを歌っていたかということを、たたきつけられたような気分であった。

歌には、言葉がある。言葉が聴こえなければ意味がない。

同じ歌でも、発音の仕方などでここまで印象が変わるのかとも思った。

 

「3」がキーワード

有名な話ではあるが、フリーメイソン信者であったモーツァルトは、

この作品のなかで、フリーメイソンのシンボルで「3」をいろんなところに

反映させている。今回の演出もまた、さらに「3」をたくさんのところに

ちりばめていた。

例えば、3人の天使たちは、今回の演出でみな顔にほくろを書いていた。

1人1つずつほくろがみな同じ場所に書いてあった。

さらに、今回の演出では映像を特に多用する形ではあったが、

その映像にも、「3」を彷彿とさせるようなデザインが

さまざまシーンで見られた。

 

パパゲーノに憧れる

この作品で、パパゲーノは道化のような立ち位置にいるのだろうか。

いろいろなシーンでパパゲーノはいいキャラしているなと思う。

自由人でありながら、人思いで、自分の思うがままに生きているようすに、

どこか背負っているものをおろしてくれるような、存在ではないだろうか。

 

今回、ライプツィヒに来て、はじめてオペラを鑑賞した。

わたしにとって、これはこれまでのオペラとは全く異なる、

新しいジャンルのオペラを観たような感覚であり、また新しい価値観を

手に入れられたような感覚でさえいる。

本場ドイツのオペラをこれからもいろんなところ堪能し、このような形で

アウトプットしていきたいものである。

 

今日も最後まで読んでくれてありがとう。