みなさん、おはこんにちは。
久方ぶりで、毎度のことなんとお詫びをしたらよいか。。
わたしの住むライプツィヒは、寒さが落ち着き暖かい日が続いている。
年が明けて、早1カ月。「能登半島沖地震」が発生してからも1カ月。
また、別の機会に触れたいが、ドイツに住処を得てから、日本で猛威を振るった
自然災害のようすというものを、はじめて目の当たりにした。
日本では感じ得ない心持ちになった。
胸が苦しく、涙が止まらなかった。
いまでも、復興のようすをYouTubeでみていると、涙が止まらなくなる。
さて、前置きはこれくらいにして、今回は昨日訪れた、
「ゲヴァントハウスオーケストラ ファン感謝祭」=
「Tag der offenen Tür des Gewandhausorchesters」の模様をお伝えしたい。
ゲヴァントハウスオーケストラが、みなから愛される理由が分かったような気がした。
演奏すべてが無料の1日
こちらが当日のプログラムで、すべて無料で聴けるというなんとも
贅沢な日である。
このイベントの前日、たまたまこちらの演奏を聴きに行った。
そしたらなんと、モーツァルトの交響曲40番と41番をまた聴けるではないか!
しかも、同じ指揮者で。案の定、昨日は無料で聴けるだけあって、
大変大勢のひとがこぞって聴きに訪れていた。
ほんとうにすべてがオープン!
わたしがこのイベントで特に楽しみにしていたのが、10:30からの
ゲヴァントハウスの楽屋ツアーだ。
こちらのツアー、時間で区切られており、ゲヴァントハウスの出入口付近で
チケットをゲットしなければならない。
こちらも、もちろん無料。この内容が凄かった!
やはり、海外ならではの風潮なのだろうか。
もはや隠すことがないのだろうか。
いろんな場所をおよそ1時間近くかけて回った。
写真も撮り放題だった。が、ここに掲載しシェアしたいところだが、
さすがにそれは憚られるため、ご理解いただきたい。
楽譜保管庫 ⇒ 芸術監督室(Kapellmeister)⇒
ゲヴァントハウスプロデューサー室&本人の仕事の話 ⇒
ツアー時の楽器運搬用のコンテナ群 ⇒ 資料保管庫 ⇒ ピアノ庫兼調律室
このような流れでツアーは行われた。
楽譜庫では、作曲家ごとに分けられた箱が所せましと陳列されており、
実際手にとって、指揮者用のフルスコアなんかも見られた。
はたまた、Kapellmeisterのお部屋では、こんなところ見せてよいのかという
とても衝撃的だった。ここには、『メンデルスゾーン』をはじめ、
NHK交響楽団の桂冠名誉指揮者でもある、『ヘルベルト・ブロムシュテット』など
名だたるスターたちが鎮座されていたお部屋である。
ゆったりくつろげるソファーなんかもあり、ふつうに座ることもできた。
さらに、現在の芸術監督である『アンドリス・ネルソンス』という指揮者の
もう溢れんばかりのふせんと、びっちりと書かれたマーラーの交響曲9番の
スコアまで展示してあった。
そして、場所場所では、そこで普段お仕事をされているひとのお話を
直接聴くことができ、参加者との対話を楽しんでいるようすを見られた。
なかなか、普段は表にでてこない、ま~いえばゲヴァントハウスの裏の顔の
ひとたちだ。だからこそ、このイベントはこの運営側にとって、
お客さまの声を直接聴くことができる、とても貴重な機会なのではと思った。
と同時に、わたしたちにとってもこんな素晴らしい機会はない。
普段は決して見ることのないコンサートの裏側。
その裏側を知ることで、いままで以上にコンサート楽しめるだろうし、
よりゲヴァントハウスを好きになれるきっかけになることだろう。
こうして、ゲヴァントハウスはファンを増やしてきたのだなと、納得した
一日であった。
わたしが調べた限り、このイベントは1年に1回は開催されているようで、
ライプツィヒ在住者にはぜひとも行っていただきたい。
それでは、また!