みなさん、おはこんにちは。
今回は、昨日聖トーマス教会で行われたBachの「クリスマスオラトリオ」を
鑑賞した感想をシェアしたい。
この時期といえば、、
日本では、この時期の風物詩といえば、みな口をそろえて言うのでは
ないだろうか。
そう、「第九」と。
わたしは、昨年の年越しはじめて実家以外で贅沢な年末を過ごした。
広上淳一氏指揮「ベートーヴェン交響曲1~9番」全曲一気に聴けるという、
なんとも壮大なコンサートで夜を明かした。
ウクライナ歌劇場のコンサートの、あのストレートに伝わってくる
「平和への思い」はいまだに忘れらない。
終始、涙が止まらなかった。そして、第四楽章を終えたあとの、
あの客席と舞台が一体になり、あたかも、ウクライナへの平和への祈りを
捧げるような雰囲気は、まさに「歓喜の歌」そのものだ。
いまこの記事を書いている目の前に、その当時の光景が思い浮かぶようだ。
一方ドイツでは
そんなことを思い出した一方、ドイツではこの時期になると、
日本では第九が演奏されるように、Bachの「Weihnachtsoratorium」
(クリスマスオラトリオ)が演奏されるようだ。
そんなこと今回実際にここに足を運ぶまで、知らなかった。
第九がこの時期に演奏されるのは、日本だけということは知っていたが、、
第九以上に壮大なスケールの作品のため、2日間に分けて行われることが
多いようだ。
そもそもオラトリオとは
オラトリオの初演は、なんとライプツィヒで行われたのだとか。
1734~35年にかけて。12月25日~27日、1月1日、2日、6日に渡って全64曲が
演奏されていた。初日の午前は、聖ニコライ教会、午後からは、聖トーマス教会
というように、毎回2つの教会で交互に演奏されていたのだとか。
聖トーマス教会は言うまでもなく、ライプツィヒにあるが、聖ニコライ教会ももちろん
ライプツィヒにある。
オラトリオの内容は、全部で6部構成になっており、前半3部がクリスマス
(イエスの誕生と羊飼いたちのと出会い)、後半の3部は新年(イエスの命名と
東方の博士たちの来訪)となっている。
まさに、このシーンわたしが幼稚園のころ、このクリスマスの時期に、
みなでお遊戯会てきな感じで劇をやったことを思い出す。
お見事!
前述したように、この作品は大曲なため2日に渡って行われる。
その前半の、1~3部の演奏を昨日聴いた。
合唱にもうちょっとボリューム、とくに男性の低温がもっと支えてくれる感じが
ほしかったが、もう全体の印象としては感動!の一言だ。
至福な時間を過ごすことができた。この作品には、ソリストの歌手も登場するのだが、
そのソリストがみな素晴らしい!もはや好みの問題かもしれないが、
ソプラノからバスまで心にぐっとくる歌声だったし、この教会の雰囲気と
曲調にあった素晴らしい声の持ち主たちだった。
それに加え、日本ではなかなか聴く機会がないのではないだろうか、
現在主流の楽器たちではなく、当時使われていたような古楽楽器での演奏だった。
(おそらく)この楽器たちの音色が、なんとも安心できること。
ここまでの1週間、頭フル回転で学校に通っていたものだから、とてもよい息抜きを
できたし、あっという間に疲れは飛んでしまったようだ。
幸せって、そう実感できることではないし、自分でもよく分からないときも
あるけれど、やはり自分が観聴きして心地よいと感じるものに出会えたときは、
実感できるのかもしれない。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。