ドイツ移住までの歩き方

人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。

日本の最高刑は本当に犯罪者のための刑なのか

みなさん、おはこんにちは。

日本で、「刑務所」というとどんなイメージを思い浮かべるだろうか。

閉ざされ社会と断絶されーたイメージのある刑務所だからこそ、その中身というのは

気になるものではないだろうか。

わたしは、YouTubeで「独占取材 〇〇刑務所の・・・」というようなタイトルが

付されている番組を見つけると、ついつい見てみたくなるような衝動に駆られる。

それは、そんな生活を送る受刑者は日々なにを考えながら生きているのか、

とても気になるからだ。もちろん受刑者を擁護するつもりはない。

ただ、受刑者も1人の人間である。以前、図書館で受刑者たちが服役中に描き綴った

詩などを1冊の本にした作品集を目にしたことがある。

さまざまな誘惑から遮断されているからだろうか、、

必然的に自分と向き合う時間が増えるからだろうか、、

シンプルなことばで書き綴られつつも、感動したのを覚えている。

研ぎ澄まされた感覚だからこそ、書けるものなのかもしれない。

 

こういう、刑務所内での取り組みを世に発信していくことは非常に意味のあること

だと思う。また、年に数回各地のショッピングモールなどで開催される、受刑者たちが

製作したさまざまな家具や雑貨などを、破格な値段で購入できる販売会も素晴らしい。

高品質ながらも、あまりの値段の安さに衝撃を受ける。

 

非常に前置きが長くなってしまったが、以前YouTubeで日本とは真逆の方向を行く、

「世界一人道的な刑務所」で知られる、ノルウェーの刑務所の特集をしていた。

 

www.youtube.com

 

ノルウェーでは、終身刑もなければ〇刑も存在しない。

最高懲役刑は21年(人道に対する罪は30年、軍事犯罪もに終身刑)。

ただし、最初の刑期終了時に受刑者が更生していないと判断された場合、

裁判所は受刑者の刑期を5年ごとに5年間無期限延長する権限を有する。

のだそうだ。

https://academic-accelerator.com/encyclopedia/jp/incarceration-in-norway

 

 

上のYouTube番組を見ていると、刑務所は加害者を“修復”する「リハビリ施設」

というキーワードがでてくる。刑務所の本来の役割はそうではないのか、

と腑に落ちた。

もちろん、服役中に自分の行いを償うことも大事だが、それと同等に

加害者の心をリハビリしていくことも大事ではないだろうか。

これは、理想論に過ぎないかもしれない。

加害者の心のリハビリを行うことが、いまの日本が抱える社会問題の

いつの解決方法のような気さえしてくる。

 

一概には言えないが、報道される事件のようすなどを見ていると、

加害者には何かしらの、「孤独」「寂しさ」など心になにかしらの「闇」

抱えているような気がする。

人付き合いが希薄になる日本では、「人とのつながり」を感じにくく

なってきている。

わたしの話だが、わたしは鹿児島のわりと街中で育った。

そのため、まさに近所付き合いといものが身近になかったし、親たちも

そんな感じではなかった。

しかし、仕事の関係で人里離れた、コンビニもないへき地で暮らしたことがある。

小さい町であればあるほど、それと比例して「人のつながり」も密接になっていくの

だろう。そんな地では、わたしのような若者はとても貴重な存在な故、

わたし本人は知らなくとも、その町のおじいちゃん、おばあちゃんはみんな

わたしの存在を知っているのだ。

そして、良い風に言えば常に周りから見守られ、なにかしらのおすそ分けなど

が度々あるものだ。だから、そんな地域では強固な地域ネットワークがある故、

「孤独」や「寂しさ」をまず感じることはない。

心が愛で満たされているひとたちが多いような気がする。

 

その「闇」をすこしでも緩和することが、刑務所には求められているような気がする。

それが、再び犯罪を犯し服役するひとたちを、減らすこともできるのでは

ないだろうか。

日本では、まだまだ重罪を犯したものには、〇刑をという根強い風潮がある。

それが、果たして加害者、被害者のためにとって最良な選択なのだろうか。

「〇をもって、罪を償う」ことから、「生をもって、罪を償う」考え方へ

見直しを進めていくことも、これからの時代必要ではないかと考える。

 

今日も最後まで読んでくれてありがとう。

 

 

過去の記事はこちらから。

 

tarryyootarota.hatenablog.jp